2017年04月01日
神奈川廃キング ~キューハ沢のエンジン~
え?田舎民のみんなは休日にイオンで遊んでるの??
私はやっぱり自分の洗練されたファッショナブルな部分が出ちゃうから、休日ともなればどうしても都会で遊んじゃうね。
この前の三連休も神奈川やら東京で遊んできましたわ。
ま、神奈川と東京って言っても、
丹沢
と
奥多摩
ですけどね!
と言う訳で、いつも通り山に引き籠もってる休日です。
ここは東丹沢。
山ばかりの群馬県民が神奈川までやって来て登山をする必要は全くないので、我々田舎者にとって丹沢は馴染みの薄いエリアとなる。
では今日は一体何をしに来たのか?
それはハイキング・・、いや、
廃キング
だ!!
この廃キングの同行者は、「
MIMIZUのパワーアップBlog」のMIMIZUさん。
お互いプロのぼっちなので距離感が独特ですw
我々はキューハ沢を遡上し目的地を目指す。
キューハ沢と聞けばマニアな人ならピンとくるかもしれません。
そう、譽エンジンを探しにやってきたのだ。
戦時下において丹沢山系には数多くの航空機が墜落した歴史がある。
かの有名な爆撃機「銀河」も蛭ヶ岳の山腹に墜落し、今も残骸と共に眠っているのだ。
今回は銀河ではなく、キューハ沢の譽エンジンを目指す。
キューハ沢の出合いから5つ目の堰堤を越えた先、遂にヤツは現われた。
中島飛行機製「譽」
空冷星型複列18気筒エンジン。
35800cc・2000馬力。
戦中の情報統制により多くは謎に包まれ今なお不明点が多いが、このエンジンは四式戦闘機「疾風」に搭載されていたものでは、という説が強い。
エンジンの脇に木の慰霊碑にはお供え物が置かれている。
我々も持参した線香をあげ、手を合わせた。
9気筒の星形が2つ重なって18気筒となっている。
シリンダヘッドは全て吹き飛び、盗難防止の為かコンクリートが詰められ台座に固定されている。
本体に触れると各部は冷たく固い。
約70年の歳月を経ても確かな質感をもっていた。
私はその歴史を詳しく知らないが、この山奥でずっと在り続ける姿が妙な寂しさと戦争の悲しい歴史を偲ばせた。
墜落した現地で直接見て触れるのは、博物館では出来ない貴重な体験である。
この日、このエンジンを見られて良かったと思う。
ピストンとカムシャフト(?)も覗える。
数年前、どこぞの不徳者が本体に切れ込みをいれたらしい。
ボルトナット類は錆が激しいものの形がはっきり残っている。
このボルトを一本一本技術者が締めたのであろう。
ここいらで自由行動タイム。
MIMIZUさんがブログ用に自撮り画像を撮っているので私も負けじと自撮りをする。
二人で来ているのに撮り合いをしないのは、お互い自撮りの方が勝手が分かって楽だからであろう(笑)
せっかくなので記念撮影。
5つ目の堰堤のタラップにて。(MIMIZU氏撮影)
・・・・、服の色が被っとる!!!
しばらく昔の事に思いを馳せ、下山とする。
しかし廃キングはこんなもんじゃ終わりません。
時間の許す限りガンガン行きます!
つづく
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