2016年09月30日
倉渕町権田の濱名寫場
大戸小学校に引き続き、次は偶然発見したある場所へ行った。
「ちょっと戻って!」
倉渕町の権田あたりを走っている時、急にたまごとじさんが絶叫した。
なんだなんだと引き換えすと目の前にすごい建物が見えた。
!!??
なんだこの建物は!?
思わぬ発見に我々は興奮し、車から飛び降りて急遽見学を開始する。
私以上にたまごとじさんが興奮しているようで、私を置いて既に撮影をおっぱじめていた。
元の建物は普通の古民家だが、二階部分がモダンに改装されている。
薄緑色に塗装された壁面には「濱名寫場」と大きく書かれていた。
濱名
PHOTO
寫場
STUDIO
「寫場って何て読むんですか?」
「しゃじょう、写の旧字体だよ」
ほうほう、つまり写真スタジオらしい。
こんな田舎でそんなハイカラな営業をしていたのか。
今まで何度も通っている道だが権田に古い写真スタジオが残っていたとは全く知らなかった。
ネットで検索してもほとんどヒットしないお宝物件、これはとんだ大発見だ。
一階部分は普通の古民家、二階はハイカラ写真スタジオ、レトロとモダンのコントラストが年月により熟成され、不安定で繊細な美しさを秘める魅力的な建物に変貌していた。
裏手に登る。
元々は普通の農家だったのだろう。
農村のよくある古民家だ。
たまごとじさんは何かを探しているようで、斜面を登ったり降りたりしている。
すると何かを発見したらしく、私も裏手の斜面を上がってみた。
「ほら、採光窓があるよ。やっぱりここで写真を撮っていたんだ」
はーなるほど。
当時は強い光も無いから撮影時は太陽光を頼るしかないのか。
勉強になります。
一通り睨め回すように見学し我々はここを後にする事にした。
今では無人の廃墟だ。
いつかは壊れてしまうが、壊れるまでは見ていたい。
近くには倉渕町お馴染みの双体道祖神がいた。
倉渕といえば道祖神が有名、いつか石仏巡りをしたいなぁと思いながら帰路に着いた。
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