2018年3月21日

白い森と四阿山雪山登山

3月、それは繁忙の年度末。
定時退社も土日休みも夢物語。
こうも仕事ばかりじゃ精神が持たんと、週に一度の休みを全力投球で遊ぶのだった。






早朝6時、長野県上田市のあずまや高原ホテルに到着した。
ここは四阿山の登山者用の駐車場。
私の他にまだ誰も居らず、私がまかさの一番乗りだった。






この日は3月10日、雪山シーズンも終わりに近づく残雪期。
先週の雪遊びで雪山の面白さを思い出した私は今シーズン最後の雪山登山としゃれ込む。 行先は百名山の四阿山、社畜&リア充の山仲間は遊んでくれないからボッチ登山だ。 登山届を書いて、アイゼンを装着して歩き出す。






少し歩いて森を抜けると、菅平高原の広い牧場地に出た。 気持ちの良い場所だが山頂方面を眺めると怪しい雲が覆い、これからの山行に一抹の不安がよぎる。 まあ今日は単独なので安全第一をモットーに、ヤバそうなら引き返そうと思う。






広い高原を歩いていると、やがて地平線の先に朝日が登るのが見えた。 時折り強い風が大地を撫で雪面の薄い粉雪を舞い上げる。 少し硬い雪にアイゼンの歯を立て、誰も居ないこの地を歩いて行く、最高の気分だ。

高原を抜けると白樺やシラビソの森に入った。
ここからは黙々と歩き続ける。
ペースを意識し、一歩一歩確実に、黙々を歩き続けて標高を上げて行く。






歩き続けて、8合目を越えた辺りから世界が一変した。
見える景色は、空の青と白の大地だけだった。
そう、この冬だけに見る事が出来る幻想的な世界が見たかったのだ。






純白の森。
美しすぎる。
未だに誰にも会っていないこの世界で、私ひとり歩いて行く。
本当に実在する場所なのかと疑うようだった。






本日一番乗りの特権、無垢の雪面に私がトレースを刻んでいく。
この快感は初体験。 ただし私が道を間違えると後続も道を間違える可能性があるので責任重大。 地図を見ながら気を付けて進んでいく。






鞍部へ到着。
山頂までラストスパート。






見ての通りトレースは無い。
今日は私が道を切り開く。私がルールです。






途中で振り返る。
数年前までは見ることが出来なかった光景。感無量。
装備を整え経験を積み、いよいよここまで来たなー。
とは言っても厳冬期はまだレベルが足りないので行けません。






最後の斜面を上り、遂に山頂が見えてきた。
空中を歩くような感覚。堪らん・・堪らん・・。
一歩一歩を味わいながら、贅沢な尾根歩きに興じる。






そして四阿山(2354m)登頂。






北東を望む。






根子岳方面を望む。
遠くには北アルプスが見えた。






山頂はほとんど風の無い冬晴れ日。
お湯を沸かしてお茶を飲んでいると続々と登山者が上ってきた。
しばらく絶景を堪能した後、名残惜しくもそろそろ下山する事にした。










帰りも白の森を抜ける。
悔いのないよう幻想的な景色を堪能する。






四阿山雪山登山は、今シーズンの〆に相応しい美しい山行になった。
来年はもっと沢山の雪山に登ってみたいものである。



下山して駐車場に戻ったのが12時だった。 日暮れにはまだあるし、体力にもまだ余裕があった。 このまま帰るのは勿体ない。 というか歩き足りない。
近くにハイキングコースとか無いか調べていると、湯の丸山はスキー場から1時間30分で登れる事を知った。 ちょうど良いじゃないか、湯の丸山に行こう!!

てな訳で湯の丸スキー場に移動し、本日二度目の登山。
スキー客で溢れる中スノーシューを履いてキャンプ場脇の林道から登山を始める。






カメラのバッテリーが終わりそうなので写真はほとんど撮っていない。
そして夜は飲み会があるのでタイムリミットは決まっている。 15時になったら、問答無用で引き返そう。 休憩も取らずかなりのハイペースで登っていった。






写真右上の湯の丸スキー場がスタート地点。 距離は大したことないが、ペース配分一切無理して歩いたので最後の急登でめちゃくちゃ疲れた。 2000m級の山なので景観は申し分ない。





14:45、本日二つ目の山、湯の丸山(2101m)へ到着。
尾根の先は烏帽子岳が控える。鳥帽子山まで行ってみたいが、時間が無いので来年のお楽しみかな。








山頂からの眺め。






小休憩して、15時に下山を始めた。
この疲労感、そして達成感、たまらなく気持ちが良い。
体力を使い果たしてぐっすりと眠る、これがバッテリーのリフレッシュ充電のように元気になる。

年間休日数が多さに惹かれて入社した今の会社だが、気が付けば私は忙しい部署の人間になっており、 やれ残業、やれ休日出勤、趣味に生きる私には堪ったもんじゃない。 もっと遊びたいのは山々だが、そうは言っても私はしがないサラリーマン、限られた自由時間を精一杯満喫する努力をしよう。
ともあれ、今年は身体の調子がすこぶる良い。今年はハードな山登りにも挑戦しようかな。
今年の冬山はこれにて終了。






コメント(12)

1:

坂東落ち武者

:2018/03/22 06:31:12
>>限られた自由時間を精一杯満喫する努力をしよう

まさにそれですね。今年は年初から指詰め?など大変そうとお見受けしましたが、精力的に自由時間を満喫しているようで何よりです。私も見習わなければ...

隣の菅平には8年連続10回も行っているのに、あずまや高原ホテルは未だ見たこともない。今年は駐車場だけでも見てこようかしら。

2:

クロベエ

:2018/03/22 07:58:40
お疲れ様です!!

……にしてもなんと素敵な景色……

有り難うございます!


あづまや高原ホテル、25年ほど前に行ったことがあり、ちょっと懐かしかったです!!

3:

もぎ

:2018/03/23 23:56:52
>>坂東落ち武者さん

やりたい事は多々ありますが時間が足りません。
全くもって満喫し足りないです。
隙さえあれば有給を連続で取って旅行に行こうと目論んでますが、テトリスの如く仕事が降ってくるので参ってます・・。

駐車場と言わずに四阿山まで登ると最高に気持ち良いですよ!
片道歩いて3時間程度で行けます^^

4:

もぎ

:2018/03/24 00:02:32
>>クロベエさん

真っ青な空と真っ白な雪景色、本当に綺麗でした。
写真で見るより実際行った方がずっと綺麗なのでみんなに行ってほしいところです。

25年前・・!
今じゃ菅平はリゾート地のようですけど、昔はどんな感じでしょう。

5:

富山の熊猫

:2018/03/24 12:37:33
良い画ですね。自分も雪山チャレンジしたいですねー。
もっとも、まだ登山初心者の自分じゃあ遭難しに行くようなものですね(笑)

6:

もぎ

:2018/03/26 09:45:31
>>富山の熊猫さん

私も雪山は初心者なので、残雪期で天気の良い日しか行けません(- -;)
だんだんとレベルアップはしたいのですが、だいたい一人なのでなかなかな・・。

7:

mahimari

:2018/03/29 22:35:54
雪山!
自身にはハードルが高くて行く事は
難しいですが
素晴らしい景色を一人締めして珈琲は
羨ましいの一言です

次のサイトの交信を楽しみにしてます

8:

鉄馬再生人

:2018/03/29 22:59:01
人の一生で働ける時は時間は限られています。バブルと言われる頃に私は500時間近く働いた事が有ります。トコトン働く事で解って来る人生も有ります。

群馬に来て20年近くに成りましたが、今は毎日好きな事をやって暮らしています。

勿論、群馬B級スポットも役に立っています。

9:

もぎ

:2018/03/31 22:14:34
>>mahimariさん

本当は雪山の単独行は避けるべきですが一緒に行ってくれる人が居ないので仕方なく、です(^^;)
しかしあの絶景を見てしまうと止められませんね~。
腰に差しておいたペットボトルの十六茶は冷えてシャーベットになってしまったので、温かいお茶には救われました。

10:

もぎ

:2018/03/31 22:21:19
>>鉄馬再生人さん

仕事の為に生きてる訳じゃないので、趣味も出来ず貴重な時間の大半を仕事に割かれるのが苦痛でなりません。
我々の世代は出世欲もあまり無いので、といいますか課長クラスの重労働っぷりを見てると出世したくなくなります・・。
定年退職が待ち遠しい今日この頃です。

11:

ジャン(船山史家)

:2018/04/02 06:38:06
こんにちは。
例の板倉町、リンクさせていただきました。
リンクしといて何ですが「閲覧注意」なんて記してしまいすみません。

今日、新卒が50人入社します。
やはり彼らもそうなんですかね。

>我々の世代は出世欲もあまり無いので

最後の写真、跳躍力が凄いです。

12:

もぎ

:2018/04/02 21:33:53
>>ジャン(船山史家)さん

ご丁寧にありがとうとございます。
三県境は実はまだ行った事がありません。
下仁田方面は年がら年中行ってるのに、鶴舞う形の群馬県の頭の方は本当に用事が無いもので・・。

50人も入社とは羨ましい!
一流企業は分かりませんが、ウチみたいな中途半端な企業は段々と目の輝きが失われていきます。

跳躍の写真、どちらかというと自撮りでアレを撮った事を褒めて欲しいです(笑)



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