2017年09月22日

山梨廃キング ~西沢森林軌道~



この日は廃友MIMIZUさんと山梨を廃キング。
西沢渓谷は美しき渓谷で知られる有名観光地、この地へ訪れる大半の観光客は興味ないだろうが登山道沿いはかつて森林鉄道が走り、随所に軌道跡が残っている。
西沢渓谷の二通りの登山ルートの内、一つは景観に優れる沢ルート、もう一つが今回の目的である軌道跡ルートだ。

歴史や詳細については廃道界の神、ヨッキれん氏のレーポートを見るように。
我々の辿った歩行ルートは全てヨッキれん氏のトレースである。






おおすごい!!
軌道跡が綺麗に残ってる!!
この辺りは観光地化されているので説明板やトロッコの展示もあり、この観光ルートだけでも充分楽しめる。






が、我々の真の目的は更にその先、「通行不能」を書かれた柵の向こう。
長丁場の危険な廃線歩きになるのでくれぐれも自己責任で。






整備された登山道を越えてから軌道跡は一気に険しくなる。
急峻な岩肌を縫うような狭い路盤の上に、荒れ果てながらも往時の様子を残す妖艶なレールが伸びている。






幻の軌道跡を味わうには早々に三つの関門がある。
一つ目がこれ、頭の逝かれた橋。
かつての橋は当然ながら存在しておらず、先を繋ぐ唯一の道は二の腕ほどの太さの腐りかけた木のみ。
もし木が折れたりバランスを崩して橋から落ちたら、数十メートルの崖から転がり落ち、死ぬか大怪我が必至だ。
今までいくつもの危ない橋を渡って来た私だが、この橋はかなり危なく思う。
例えばヒノキの丸太なら安心だが、この橋は白樺みたいな腐るとスカスカになるタイプの木だから始末が悪い。
MIMIZUさんにこれは無理かなーと思ったけど、前回の廃道で頭がおかしい道を共に歩いてるので感覚が麻痺したのか、怖い怖い言いながらも渡り切っていた。






二つ目の関門、頭の逝かれた橋。
橋材は案の定腐りかけで強度もクソも無い。
もちろん落ちたら死あるいは大怪我。
ひぃひぃ言いながらなんとか突破。






最後の関門、頭の逝かれた橋。
ここは木が太かったので余裕でした。






関門を越えればいよいよ森林軌道の核心部へ・・。
レールは森の中に吸い込まれるように消え、我々もただただ線路を追って歩いてゆく。
この先は見所沢山。






美しきS字カーブ。






橋が落ち、宙を架ける線路。






森林鉄道の哀愁を見せる、朽ちかけの木造橋。
残っているのは凄い事です。
堪らんです。






軌道は崖をくり抜いた半洞門を潜り、険しい山肌を越えて行く。
レールはヨレヨレになりながらもその姿を残し続ける。






そして隧道。
「隧道ある所に旧道有り」なんてよく言うが、森林鉄道においても当てはまるようで、驚くことに隧道の脇に切り通しの旧道があった。
いやまったく、歴史の深さと偉大さを感じさせる。






隧道二つ目。
トンネル手前の橋が落ちててレールが銀河鉄道999みたいになっている。
すごい光景。






風雨から守られるトンネル内は軌道の状態が良く、枕木もきれいに残っていた。







険しい岩肌を越えると一変、穏やかな森にまっすぐ伸びる二筋の鉄路。
不自然な平場があるので当時何かの作業スペースだったと思われる。






森の深きを目指し、ひたすらレールを追っていく。






やがてレールが途絶え、道が無くなった。
ああ、これで我々の旅が終わる・・。






と思ったら、対岸に橋脚が見えた。
ほうほう、川を渡ってまだ続くのか。
楽しくなってきたぜ!






橋を渡って再び軌道跡を歩く。

だが、おかしい・・?
レールは沢の下流側に延び、来た道を戻っている。






どういう事だ、逆じゃないのか?
と疑問に思いながら歩くと唐突なヘアピンカーブ。






こ、これは九十九折で標高を稼いでるんだ!!
凄いぞ!西沢森林軌道!!






登山開始から4時間が経った。
線路は果てる気配を見せず、ただひたすらに深い懐を見せてくれる。
何も考えずレールを歩く。
気分はさながらスタンドバイミー。
自然に口から「どぅー、どぅー、どぅどぅどぅー、どぅー、どぅどぅどぅー」と口ずさむ。






軌道跡は後半に差し掛かり、相変わらず九十九折でクネクネ標高を稼いでいる。
この山奥にも関わらず路肩は石垣が組まれ、立派な線路となっている。
九十九折りに差し掛かるたびに、壁面が風穴っぽいのか、ひんやりした冷たい空気が吹いていた。






天気かなんかの観測小屋。
という事は、ゴールが近い・・。






再び現れる軌道。






そして軌道は無くなり、車の通れる林道になった。
登山開始から約5時間、ここがゴール地点。
見たことの無いような廃線天国だったぜ。

が、めでたしめでたしでは終わらない。
実はこの先にも廃線がまだ伸びているのだ!!
しかしながらそれはテント持って一泊行程になるので、いつか機会があったら・・。






西沢森林鉄道を満喫し、帰りは西沢渓谷を通るルートで帰路に着く。
日本にはまだまだ凄い場所があるんだなぁと感心しながら、私は甲府のビジネルホテルで床に就いた。

翌日へ続く






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