2017年08月08日

灼熱のなまはげツーリング(最終日)

東北キャンプツーリング最終日。
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深夜03:00
テントの中は相変わらず蒸し暑く、私は眠れぬ長い夜を過ごしていた。
このままテントに居ても眠れないだろう。

ならばもう出発しよう。
走っていれば夜が明けるだろう。

私は最後の荷づくりをして、バイクのエンジンに火を入れた。






ほぼ寝ていない疲労は身体に重く圧し掛かる。
そして汗で服はベトベト、身体に服が重く纏わり付き、不快感しか感じない。
往路はあれだけ楽しかった海辺の道も、今となれば湿気った不快な道だ。

そんな最悪な状況の中で、唯一の慰めは煌々と輝く月だった。
心細い夜の旅路の先を、私の行方を明示してくれる丸く美しい月。
私は月を目指して走る。






夕日を見送った海の上に、今度は白い月が浮かんでいる。
そのあえかな月明かりが周囲をほんのり照らし、ノイズ混じりの世界の薄い輪郭を作り上げる。






海の水面は月明かりを浴びてキラキラ揺れ輝く。
その輝きの下で、一隻の小さな漁船がゆらゆらと浮かんでいた。
深夜の輝く水面の上を揺蕩う小舟、これがどうも美しく尊いものに見え、バイクを停め、路肩の護岸の上に座り込み、しばらくその様子を見るともなく眺めていた。
車の通らない国道は静まり返り、「ザザーン」と波が岸辺に打ち寄せる音だけがずっと響いていた。






空は少しずつ明るみ朝に変わる準備を始める。
国道はヘッドライトの光が行き交うようになり、漁村はざわざわ動き出した。






バイクは朝の訪れと共に南下し、遂には新潟に入る。
私の帰路を見守ってくれていた月は、明るくなるにつれその存在が薄れていき、水平線に没する前に遂には見えなくなってしまった。






妙に感傷的になった帰路は、新潟を抜け群馬を目指す。
この日も猛暑となり、道中休憩や寄り道しながら走り続け、お昼頃には自宅に着き、早々に風呂に入り、清潔な服に着替え、旅の疲れからいつの間にか眠ってしまっていた。

総走行距離:1298km
日数:3泊4日
旅の相棒:250TR
総括:良い旅だった



おわり






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