2017年04月07日

東京廃キング ~廃道~

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今日は廃村・廃工場と歩き、締めを飾るのは「廃道」。
それはマニア界でも有名な、しかし危険故にあまり人が訪れない最強の道。


「時間、結構ヤバめですね・・」

この時、時刻は14:45を示していた。
暗くなるまでの猶予はせいぜい三時間程度。
もちろんヘッドライトは装備しているが、夜の廃道は危険すぎる。
日没までの帰還は絶対条件だが、正直言ってギリギリだ。

「でもここまで来たんだ」

「たとえ最後まで行けなくてもいい、行ける所まで行こう・・!」

そう、それが俺たちの進む道だから。
そして、これが明日へと繋がる希望の扉なのだから。

(※これ↑ふざけて書いてるんでマジのテンションで言ってるとは思わんください)







まずは集落から作業道を歩き、廃道のとっかかりを目指す。
勇む気持ちと裏腹に、山には穏やかな春が訪れていた。






さて、今回挑む廃道について簡単に説明する。
V字峡の深い渓谷は古の時代から交通の難所であり、歴史を遡ると道を作っては崩落し、道を作っては崩落しの繰り返しであった。
渓谷の左岸側に現道(トンネル)、旧道、旧旧道がある。
右岸側に旧旧旧道、旧旧旧旧道が敷かれるが、今回は大正期に建設された「旧旧旧道」の踏破を目指す。

この辺の詳細は山行がにてご確認ください。(長編だが読む価値大いに有り)

(どうでもいいけど、旧旧旧道って前前前世みたい)







作業道を使い川まで降り、廃道の取付きを探す。
すると山の斜面にロマンチックな物が見えてきました。

そう、石垣です。






だがしかし長年の土砂の堆積により道は完全に斜面となっている。
一応道だが、歩きやすさでは最低ランク、道だけどもう道じゃない。
無論、足を滑らし斜面を滑落すれば怪我は免れない。






落ちないようにエッサホイサとクリアしていきます。






倒木も激しく、足元のガレばかりではなく、空間全てが危ない。
歩くだけじゃなくて全身使うスポーツですね。






廃道の経年劣化は著しく道の痕跡を追う事すら難しい。
道は完全に消滅してる部分はトラバースしながら斜面を這う。






小さな沢を越えると消滅した道が復活し、道幅も広くなってきた。
昔はここに馬車が通ったらしい。






石垣が残る道・・。
しかしそれは道として用を成してない。






道が無い所はいちいちトラバースするのでなかなか進まない。
時刻は16:00、ヤバい、そろそろ戻らないと帰れなくなる。

ここでMIMIZUさんと作戦会議。
タイムリミットを16:30とし、行ける所まで行くことになった。
残された時間は30分、残念ながら踏破は厳しい、しかしせめて核心部を越えたい。
ここでザックをデポして急ぎ足で先を進む。






そして、遂に見えてきた。
この廃道の核心部、崖にそっと乗っただけの基地外で変態的な石垣。
この石垣の上が道だ。

これは、、、逝かれてる・・!!!






我々はその伝説へ、足を踏み入れる。






遂に来た。
やって来てしまった。






いや、撮影地ここですからね!?
世の中に廃道数あれど、このヤバさは群を抜いている。






必死で木を掴む様子が伝わるだろうか。
だって落ちたら「死」ですから!
木が命綱ですから!!






ようやく基地外的な石垣を越え、目の前には絶景が現われた。
大規模に採掘された鉱山、現道はトンネルで鉱山を突っ切っているので、この景色を見られるのはこの廃道を歩いた者のみの特権。
時間は無いが、この絶景にしばし見惚れていた。






MIMIZUさんも絶景を写真に収めている。

ん?
おっと、ありゃとんでもない所に立ってるぞ!?
MIMIZUさんの足元が橋になっているのが分かるだろうか。






MIMIZUさんが呑気に写真を撮ってる場所は頼り甲斐ゼロの廃橋の上!!
たぶん本人はヤバい場所に居る事は認識してないだろう・・。
ああ、見てて怖い怖い。






空中回廊をなるべく崖側にへばり付いて歩く。

時刻は16:30、名残惜しいがそろそろタイムリミットだ・・。
戻ろうとしたその時、遠くにゴールが見えた。
うーん・・、行きたい!

「MIMIZUさん、タイムリミットですけどあと100mでゴールです。どうします?」
(本当は300mくらいある)

「100m?行こう!!」






「100mまだ!!??」というキレ気味のMIMIZUさんの声が後ろから聞こえるが聞こえないふり。
「すぐそこですよー」と適当に返事をし、遂に・・、






ゴーーーーール!!!!
旧旧旧道制覇!!!
※行く気になればもっと行けるが、廃道としてはここが終了と認識している。

さて、本当にもう帰ろう。
時間は16:45






日が傾く廃道を戻る。
踏破は実現したので一番歩きやすい道を選択して進んでいく。






特に前半の崩落多発地帯は迂回したかったので、旧旧旧道は歩かず旧旧道を歩く事にした。
選べるほど廃道があるとは、マニアには堪らん場所だ。






旧旧道も酷い!!
日が傾き、刻々と夜が近付く谷の底で、廃道は尚も我々を襲いかかる。
最後の最後でこのような試練を与えると言うのか・・!!

ここで私はスイッチが入ってしまった。
この逆境、ヤバさ!!
ん~~~楽しいいいい!!!

気分が最高にハイ、いや「最高に廃」になっていた。






というかここまで来れば川沿いを歩いたほうがずっと楽なのだ。
私はスイッチが入っちゃったので廃道を歩くが、なにも無理して危ない道を歩く事はない。

「MIMIZUさん、川沿い歩いたほうが安全ですよ」

「こっち歩く!!」


この人も最高に廃になっているのか、はたまた最高にドMなのか・・。
どちらにせよ、お互いよく歩いたもんだw






どんどん辺りは暗くなる。
そして道も険しい。
たっのしいいいいいいいいいいいいいいいいいいい






そして夜の寸前、なんとか集落に到着!
途中で行き会った釣りのおっちゃん(実家がここ)に付いて行ったのでスムーズに来れました。






集落で自販機発見!
MIMIZUさんに奢ってもらったコーラで乾杯し、駐車場で一息入れる。

いやーーーー、歩いた歩いた!
やり遂げた達成感と心地よい疲労感が身体を包み込む。


実は私がこの地に訪れるのは5度目で、今回歩いた旧旧旧道も7年前に訪れている。
その際、いつも一人で探索していた。
なぜいつも一人か、危険で体力も必要となるマニア以外喜ばない廃道歩き、それに付いてきてくれる人が居ないからだ。
この度は同好の士、MIMIZUさんとの合同探索との事で、大変充実した濃厚な二日間だった。
お疲れ様でした!
そしてありがとうございました!!






すっかり夜になった駅で解散。
駅に消えゆくMIMIZUさん、その後姿には鹿の角が刺さっていた。
ザックに鹿の角を差して電車に乗るなんて面白すぎる。
Twitterで晒されてないか検索したが残念ながら晒されてなかった。


私は宿に戻り、近くの温泉に入り、メシを食う。
今日はビールが美味い!
そして今日もよく眠れそうだ。


翌日は一人で神奈川の坂東観音霊場巡りを行い、充実した連休だった。
久々の都会での遊び、楽しかったぜ!



廃キング「完」






コメント(6)

1:

ウリ

:2017/04/08 02:17:48
はじめまして、いつも楽しく読ませてもらってます。
廃道すごいですね!自分ではとても行けない所なので写真をみるのすごく楽しいです。
そしてMIMIZUさんは角捨てなかったんですね(笑)

2:

おにきー

:2017/04/08 06:05:41
エックスマークとかいうハンネでコメしてましたが、今度からおにきーと名乗ります笑

なんという山道!
過酷そうですね((((;゚Д゚)))))

そういえばBスポではないと思うんですが、三国街道途中の食堂?的なとこが小学生以前から気になってるんで取材して欲しいかもです笑
昔はホワイトボックスって名前だったと思うんですが

3:

もぎ

:2017/04/08 20:04:38
>>ウリさん

はじめまして。
ご覧頂きありがとうございます。
実際歩くとなんとか歩けますが、対岸から見ると本当に崖っぷちで、帰ってから写真見るとヒヤヒヤします。
ちょうど鹿の角が落ちる時期なので、鹿の角探しに山に入る人も居るようです。


4:

もぎ

:2017/04/08 20:07:28
>>おにきーさん

改めましてよろしくお願いします。
廃道歩きは通常の登山より疲れます(^^;)
旧ホワイトボックス、今のS樺食堂ですね。
前に行きましたがちょっとあそこはダメでした。

5:

yan

:2017/04/08 20:55:58
嗚呼、対岸といっても下の変態道の方でしたか。

自分が行ったのは索道トンネルの方ですね。


6:

もぎ

:2017/04/08 22:02:25
>>yanさん

逆に私は索道トンネルに行った事がないです。
廃工場の記事で索道の起点を見れたので、駅までの索道ルートもいつか追ってみたいと思ってます。



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