2017年01月03日

渡良瀬遊水地 冬の早朝散歩

前日の記事はこちら





日が出るずっと前、渡良瀬遊水地にやってきた。
足元さえ見えない暗闇の中、東の空だけが僅かな光りを灯していた。

視界が奪われた世界には様々な音が飛びかう。
湖を渡る鴨の鳴き声、樹木で休憩する小鳥のさえずり、風が草を撫でる音、遠くの踏切の音、 音が立体感を持って世界を構築していた。

冬の空気は冷たく、自分と世界の境界線が曖昧な世界で、その冷たさだけが自分の輪郭を描いている。
私はポケットに手を突っ込み、俯き加減で遊水地の静かな湖畔を歩き始めた。






次第に明るみを帯びる世界。
湖上の樹木は水面に反射し、不思議な造形を表現している。








湖上の鴨が点描のように、薄らと霧が立つ水面に漂っていた。







一切の揺れの無い「静」の水面。
水面から伸びた枝は、自身と対照の枝をその水面に映している。






遊歩道には枝垂れた樹木が植えられていた。






藍色の空を刷毛で引いたような繊細な枝垂れに、思わず魅入ってしまった。
この木はなんて言うんでしょう。








湖上に浮かぶ複雑な模様はまるで現代アート作品。
これが自然の芸術か。






丹色の空は淡く彩度を失っていき、朝へと変わっていく。






ここで遊水地から目を離し、背後のヨシ林を眺めてみる。
3月になればヨシ焼きにより一面が焼かれ、また光景が激変するだろう。

渡良瀬遊水地は平成24年にラムサール条約湿地に登録された。
ここでは豊かな植生と、それに伴い多種多様な生物が生息し、貴重な生態系を維持している。
渡良瀬遊水地の経緯や役割などは面倒なので説明を割愛するが、背景にある激動の物語を知れば色々と感慨深いだろう。
※いつかB級スポットの方で取り上げたいと思っている。






遊歩道を歩いていると日の出が見えた。
早朝の寒い湖畔で、太陽の放射熱が顔に温かみを感じさせる。






また芸術的な造形を発見。
ここまでくっきり反射する水面は限られた条件下で現われ、同じ光景を見られる水場は国内でもそう多くないだろう。






霧立つ湖上の向こうに浅間山を望む。

 ※追記:浅間山じゃなくて冨士山らしいです。随分大きく見えるもんです。







歩いていると、入り江のような場所で太陽が見えた。






朝の太陽はススキを黄金色に染める。






足元は冬が白く染める。






私は渡良瀬遊水地をちゃんと歩いたのは初めて。
散歩、ランニング、写真などなど、朝から様々な人たちが訪れ、だだっ広い関東平野の憩いの場所になっていた。
私は2時間程度散歩をしていたが広大な遊水地を踏破するには到底至らず、改めてその広さを身に染みて実感し、予想以上に良い場所だった事に驚くと共に、また来ようと、そう思った。






「静」の水面。






小石を投げ入れると水面に波紋が広がった。






「静」の水面は一瞬だけ「動」を見せ、そして再び「静」に戻る。

子石投げて波紋を作るなんて至って普通の作用だが、何だか不思議で神秘的な光景に見えて仕方がない。






清々しい朝の空気。
朝の散歩もいいもんだ。








さて、帰ろうか。






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