2016年12月24日

産業遺産探訪「新潟県石油の里 新津油田」



油田と言えばアラブ諸国を思い浮かべるが、実は日本でもかつて石油の採掘をしていた場所がいくつかある。
その内の一つ、新潟県新潟市秋葉区の新津油田は江戸時代以前から平成8年までの長きに渡り、井戸による採掘が行われていた。
産油量は最盛期で12万リットルと、当時は日本一の産油量を誇ったと言われる。
閉山以降は「石油の里」として整備され、今でも残された設備から往時の様子を偲ぶことが出来る。






ここはかつての濾過池、石油と水に分離する施設。
各石油井戸で汲み上げられた原油はパイプラインで集油所に集められ比重の違いによって石油と水に大まかに分離させ、さらに濾過池に送られ時間を掛けて分離させる。
池に浮いている黒い液体はのもちろん石油。






日本で石油が採れたなんて俄かに信じがたい。






いかした設備はそのまま残ってるしテンション上がりっぱなし。
これはまさしく大人の社会科見学だ。






木製の巨大プーリーと幅広の古いベルト、これ見て興奮しない人間は居るのだろうか。






レンガ造りの集油タンク。






これぞ産業遺産。
よくぞ解体しないで残してくれたと、一人の産業遺産マニアとして感謝を伝えたい。








原油は20箇所余りの「油井」と呼ばれる井戸から採掘される。
後世では機械式が進み自動でポンピングされるようになった。






油井のポンピングの動力はどこから来てるのか。
なんとびっくり、山の上にある動力場からのワイヤー駆動により各井戸のポンプを動かしていたのだ。






せっかくなので動力場、通称ポンピングパワーの見学も行ってみた。








うおお、すげえ!!
山の中に突然現れる巨大なプーリー。
これは興奮だ!!






プーリーにはワイヤーが連結され、車輪の回転運動をワイヤーの往復運動に変換し、各井戸をコキュコキュ引く動力として利用している。
この場所から数百メートルの距離にある油井にワイヤーが接続され、20を超える油井の動力を一括して賄っている。
なんというロマンチックな動力だろうか。

一通り見学し、大満足で石油の里を後にした。






この一帯は油が染み出る地質。
ボーリング時に湧き出たという温泉がある。
その名は新津温泉と言い、強烈な石油臭を持つ温泉はマニアの間で「アブラ臭の聖地」呼ばれる。
ひとたび浸かれば身体中に石油の香りがこびり付く、この土地の歴史を映す名湯だった。






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